これは、もともとサテというインドネシア料理がルーツになる。それが台湾に渡った時代があった。今から45年ほど前。
ちなみにサテというのはピーナッツや砂糖、香辛料を使って作られたタレを絡めた焼き鳥の事を指す。これが中国に渡り沙茶醤という、数多くの醤の1つになった。
それが一時的に台湾でブームになった。ところがもともと辛い料理の苦手な台湾人にとっては、そう受け入れられる事もなく、ブームは一時的に終わった。今でも沙茶醤を使ったしゃぶしゃぶ料理のレストランはあるが、かつてのブームではない。
それで僕はその料理を研究し続けている。そして一番気に入っている沙茶醤がこちら。
作り方:
用意するもの
沙茶醤(麻辣ヴァージョン)
醤油
鰹節(厚削り)
煮干し
塩
牛肉薄切り(脂身の少ないもも)
キャベツ
オプション:春菊
土鍋に水を張り、鰹節を大量に入れる。煮干しも。それで強いダシを取る。そのあと、塩で味を整える。準備は以上。
椀にそのスープを少量、沙茶醤、醤油を入れる。
あとは普通のしゃぶしゃぶの要領で、肉、野菜を茹でてつけダレにつけて食べる。
最後に中華麺を入れてもいける。また、韓国の唐辛子をつけダレに加えてもいける。
野菜は、特にキャベツの場合、長茹では禁物で、せいぜい30秒ほど。
肉も固くならないうちにスープからあげてしまう。
それで肝心の味なんだけど、、、まず唐辛子の辛み、醤油の塩っからさ、そして沙茶醤の独特な、味。これはどんな味かと訊かれても答え様が無い。似ているものが1つもないから。魚の香り、ピーナッツや、香辛料の入り乱れた独特の香り、、、とでも表現するのが精一杯。
これを好むか否かは本当に人それぞれ。はまる人ははまる。
とにかく手軽で簡単で、、、好きなら必ずレパートリーに入れる事ができるはず。
合うお酒:ビール
PR